Monday, April 13, 2009

最近分かったこと




もともと内容がないようなこのブログも、私の脳機能の低下とともにすっからかんになってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

こんなにアラビア語に集中するつもりはなかったんです。日本から持ってきた本をもっと読まなければいけなかった。それでも、ふとたまに気がついて、こうして徒然しているのですが、それ以外(寝る食う移動する付き合う以外)はアラビア語のことしか考えていない。

最近わかったこと。私はそんなに賢いわけではないが、思っていたほど馬鹿でもないらしいということ。日本という国はどうしようもない国のひとつでもあるが、思っていたほど手がつけられないわけではないらしいということ。前者はおそらく日本に帰って総合図書館の机にでも座った瞬間訂正されそうではありますが、後者については、なんだかんだ言って日本はそこそこいい国で、私も嫌いではない、というか、やはり日本人ですから、好きというか、少なくとも、ハチャメチャに荒廃するのは見たくない、そのためには歯車でも何でもなりますよ(結果的にそれが他の国の他の人にとってマイナスだったとしても)という、とりあえずのパブリックマインドとかノブリスオブリージュみたいなものを持っていることをもう否定しなくてもいいかな、と。あとは、想定外に入れ込んでしまったアラビア語をどうにか何かに繋げられないかな、という自己利益の観点も踏まえて、いいところに落ち着くお仕事があればいいですね、という感じですね。

自分より勉強や仕事ができて性格も良くて綺麗な子はゴマンといる中で、己の存在価値なんてどう弁護してもないわけですが、今まではこれについてグジグジ言ってきたけれど、もういいや。価値ない。ええ、価値ない。でも、生きちゃってるから仕方ない。それなりに他人と交差して、飯食って生きていくしかない。そうです。

クウェートの新聞は、英字アラビア語ともにレベルが高くない。これは自明のものとなりました。ゆえに、面白い部分もあり。

(写真下)たとえば、外交辞令ですが、ベルギーとクウェートにそんな共通点があったら、日本とナイジェリアは似たようなもんですね、世界は皆同じですね、と言っているようなもので(まあ、極論言ってしまえばそうでしょうが)。

(写真上)ブッシュ夫人の隣にいる人。大多数の非イスラム圏の人間が見たら、間違いなく戦慄。慄きますわな。漸く慣れては来たけれど、この手の人とは会話無理。ニカーブが限度。この記事をデジカメで撮るときにも、ブッシュ夫人の顔しか、私のカメラは顔認識しなかった。当然ですが。「覆うこと」についての研究は仰山あって、私が云々するまでもないのだけれど、実感として、あれで一生送るのは正直しんどい。一億もらっても無理。会話も含めた社会生活が限られた枠内でしか成立しない。ムスリム女性は仕事での社会貢献とか自己実現なんて考えるまでもないだろうけれど、真っ黒の彼女がめっちゃデキる人間で、教授とかになっても、学生としてはあれで講義されてはたまらん。外交官になって外交できるのかいな。営業とかどうやってやるんでしょう。私から彼女へのベクトルが、すべてそこで遮断される。真っ黒に、彼女自身も社会からの存在を抹殺して欲しいと願っている(自発的に覆っているなら)。少なくとも、フィトナ的文脈では確かにそうだ。見られなくない。でも、確かに、彼女はそこに物理的に存在しているはずで、欠落はしていない。こそこそとアバヤ的人種の女性とのみ話して。それで絶望せずに生きていける彼女の精神性が余計に彼女を存在ならしめてしまう。閉じているはずなのに、強烈に猛烈に強固に主張して。私はここにいるのだぞ!お前ら見るでないぞ!

ちなみに、あれで周囲が見えるんだろうか、と多くの方は疑問を抱くでしょう。見えていません。少なくとも、我々の多くが見ているようには見えていません。ショッピングモールで、布を持ち上げながら服を選んでいる人を見ました。

パキスタン、アフガニスタンでは目の部分の布がメッシュになっているようですが。日焼け防止には最適ですわな。UV加工してあるのかどうか知らないけど。アンマンで買ったコピーDVDの「Osama」を鑑賞。クウェート人じゃなくて良かったと思うことも多々あれど、アフガンに生まれなくて本当に良かった・・・としか思えない。


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