「あるよ。」
サラーッフ・ディーンという名の商店街があって、そこでとりあえず中流階層の庶民価格で一通り物は揃うことになっている。その中の雑貨屋の品揃えが見かけの予想をはるかに上回る充実振りで、でしかも、そこの店主がキムタクの検事ドラマ「HERO」に出てくるバーのおじさん(役名はなかったはず。)に雰囲気が似ていて、いい味出してて、で、「これはさすがにないだろうなぁ」と思いながら「○○・・・ある?」と恐る恐る聞くと、「・・・あるよ。」・・・とは言わないけど(笑)、そんな感じで出してきて言うんだわさ。
「小麦くださいな」
「・・・(どの小麦)。」
「普通の、白い小麦」(多種多様な小麦の中から無言で出してくる)
「卵もある?」「・・・(いくつ)。」「10個」
塩は(普通の)?胡椒は(普通の)?
「チーズも・・・ある?」
「・・・(どういう?)」
「普通じゃないやつ。料理の前は堅いんだけど、料理後は形が変わって、溶けるやつ(もちろん、ジェスチャー付き。ビヨーンって)」(刹那考えて、出してくる)
このおじさん、よく外国人のアラビア語が一発で分かるなあ、という感心プラス、欲しいものがずばり出てくる素晴らしさ。
でも、この国、パン粉はないんだな。「パン粉、ある?」「???」「パンを作るための粉じゃなくて、終わったパンから出来る粉」「・・・???何作るの。」「・・・コロッケ。ファラーフェルみたいな」「・・・うちにはない。あそこのお菓子屋に行きな」(・・・!!この店にもない物があるんだ・・・!)
結局ビスケット工場の余り滓を売ってもらう。でもこれもパン粉じゃなーい。友達に聞いても、やはりこの国にはないらしい。この国にないものは、あの店にもないのだ。
Sunday, June 7, 2009
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5 comments:
Cant read, cant understand anymore. But I was there while sending, hehe.
Selams from Ankara, Kerim.
Yeah, you were there and I was there. There and here.
Here and there.
sir, it needs news sir!
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