歯医者の待合室で、幼稚園児か低学年くらいの男の子がある行動を始めた。その行動はかなり見覚えのあるもので、私の頭の中の錆付いた引き出しをこじ開けようとした。しかし、思い出せない。その動きの名前。・・・母親が言った。「そんなところで蛙倒立しないの!」・・・ああ、蛙倒立だ。
自分の年齢、置かれている境遇、ポスト、立場、身分、住んでいる場所、読むもの、考えること、生き方・・・の移り変わりで、使わなくなった言葉や言語(方言も含めて)や感情や表情や動きや知識や思考方式がある。
変化すること自体はやむを得ないし、変化がなければそれはそれで大問題でもある。しかし、そうでなかった場合の、otherwiseの自分を、たまには想像してみたり、錆付いた扉をたまには開けて掃除するのも大切なことだ。扉が錆付いていることはおろか、そこに扉があったことさえも、気づかなくなったり、もしくは気づかないようにしているとしたら、遅かれ早かれもうその扉は開かなくなってしまうかも知れない。
Saturday, September 27, 2008
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment