中国5大学の学生対象の調査で、「日本を主導する政治思潮」を聞く質問に対し、53%が軍国主義、18%が自由主義、9%が平和主義と答えたらしい。この結果から引き起こされる分析は、大体想像の域を出ないわけだが、それを置いておいて、この問い自体がかなり難ありという印象も拭えない。私だったら・・・、さすがに軍国主義ではないだろうけれど、自由主義かと言われれば、liberalismという概念は政治思想的にもっと緻密な場合分けが必要で、そうとは言い切れない。防衛費を考えれば平和主義でもありえない。他にどんな選択肢があったのか不明だが、そもそも一国を主導する政治思潮なるものが存在可能なのか疑わしい。もしこの3択から主に選択しなければいけないとしたら、考えた挙句もうどうでもいいや的にヤケになって「軍国主義」を選ばないとも限らない。・・・まぁ、そんなふうに選んだ学生はほとんどいなかったと思うけれど。
中国語の出来ない、英語や仏語や独語のネイティヴではない私が言えることでもないけれど、言語の壁というのはどうしても大きく、例えば「靖国神社」をwar shrineと理解していては、かの場所を巡る複雑性は永遠に咀嚼できない。そうは言っても、短い人生、足りない脳、全ての言語を学べるわけじゃないから、やはり無知の知という態度は常に持っていないとまずいわけだ。アラ語の窓が開いたら、何か見えればいいのだけれど。
(ちょっと今きづいたけれど、私は他の言語でものを書くときも、「~なんだけど(ね)」で終わらせることが結構多い。例えば~,though.のように。「~なのだけれど」の後に続く空間が許されているという点で、逃げ口上のようでもあるけれど。私は出来る限り、「逃げて」いたいと思うのだ)
Saturday, August 16, 2008
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