Friday, May 14, 2010

俯瞰ちゃんたち

ホーム(先端研13号館)における、その「ホームさ」を知っている人びとの小さな集いほど、ラクに、コンフォータブルに、見知った人びとの見知った思考様式で、ベースとか足跡を確認するのに愉しいものはなく。それを傷の舐め合いと呼んでも癒しと呼んでも別段変わりはないとしても。

別に体調は無問題なのにビール500mlとワイン1杯でほろ酔うワタシって。休肝休肝と言っていると弱くなるのか、はたまた気合を入れずに済むホームのなせる業か。

帰りに理系のキレる君と話していて気づいたこと少し(彼の切り返しの上手さは全く錆びてない)。私は何人かご意見番みたいなのを雇っていて(賃金を支払っているわけじゃなくて、「飼っている」)、彼は中学生の彼を飼っているらしい。「お前何がそんなに面白いの?(研究等に対して)」とか言ってくるという。私の中学生はいつも「危なっかしいなー」と言ってくるんだが、でもその危なっかしさに魅かれるオトコもこの世にはいるなどと、「危なっかしさ」を否定したいのか肯定したいのか、「ステディー」さを求めたいのかそうでないのか分からん発言もする。

他に私が飼っているのは、自称「一般人代表者」。多分、先生も言ったけども、東大(文系あるいは特に法学部)生の自意識過剰さ(=世間への気負い、後ろめたさ、罪悪感etc)に関連してる。そいつが言うのは例えば、生活能力がない(お前は何もできない!の件)とか、世間を知らないとか、本物の愛も知らない!とか。(ナニ、本物の愛?とか突っ込みなしで、要は中学時代の同級生が高卒後真面目に働いてちゃちゃっと結婚してぽこぽこ子ども生んでターンとマイホーム田舎に作って、という件。これに関してはこれらのステージを全部クリアするまで言われ続ける)志向(思考)が内向きになると、こいつがよう喋る。

他に飼っているのは、「俯瞰ちゃん」。何でも、何時でも、何処でも、私を俯瞰する(斜め上空45度くらいからか)。例えば(あくまでもフィクション、例ですが)、恋人とハイ、盛り上がってるよー、抱き締め合って、ハイ、キスするよー云々なときも、実況中継して解説まで入れやがる。常に、だ。「え、いいの、そいつでいいの?後戻りできなくなるよー、そいつの何が好きで状況に流されてんの、そもそもそいつはお前の何を知って甘言ほざいてるワケ?寂しい?人肌恋しい?そんなにお前安かったのかよ」etc・・・みたいな口利くこともあるし、「ふむ主人公(=私)が愛だと思っているシロモノは愛なんかではありませんね、ね、解説の佐藤さんいかがですか」「主人公には愛などを享受する資格はありましたかね、ま、そもそも彼女は愛を認識できている自分に惚れているわけですから、放っておきましょう」みたいなのも。だから「盲目」とか「没頭」とかとかくありえなくなっている。だーかーらー、感情に流されたいときも、実際流されたときも、どっちにしても俯瞰ちゃんがグダグダ言うのよ。皆さん程度や人数の差こそあれ、飼ってると思うけど、私の場合は結構五月蝿い。


キレる君曰くそれでいいらしい。もう致し方ない。ポスドクになって一段落した先輩、10個上のポスドクの女の人と会ってちゃちゃっと結婚決めちゃった。素晴らしき哉、割り切り。ここまでいくと賞賛絶賛。


基本に戻ろう。一般人代表、俯瞰ちゃん、中学生、一同黙れ!

20代(延ばしても35まで)にしたいこと:初期23-25(良き社会人(=学生の心を忘れない)になる・まともに仕事がある程度できるようになる・長期海外出張も任される)/中期26-28(機会あらば海外研修生とかやったり、細々と院留学の社内選抜に手を挙げ続ける)/後期29-30(30手前で危険地赴任or留学とか)・・・このどっかで(どこでー??)結婚する、最低1人私に連なるヒトを生んで新境地開拓。(人生こんなふうには絶対に進まないから、あえてアホらしく宣言する)


私の相手が務まり、かつ私が相手の相手を務められる、ヒト科の精子を有する男,who(これは非限定関係代名詞)その人との関係性において私の俯瞰ちゃんの勢力後退させられる。これしかない。これでいいのだ。うむ。そういうのがいたらくっつく。いなかったら別に。それでいーのだ。

婚活パーティーなるものの現場視察報告は書く気があったら、後ほど。ああ、飲むと眠れない人だよ。

p.s.栃木県大田原市の公費補助での子宮頸がん小6女子への集団接種。政策としてはブラボー!ではあるけど、ワクチン打ってこれでいつでも貞操奪われてok!と準備万端で結局・・・(略)・・・に終わる子はこの中で一体何人。ていうか、私がこの小6なら俯瞰ちゃんは「お前笑っちゃうなー、大人になったら誰でも誰かに愛されるとでも思ってんのー?あんた(=私)には要らないよー」とか言いそう。どんだけブラックって突っ込みなしで。