Wednesday, July 23, 2008

鮮度から深度へ

茹だるような暑さに、羽目をはずした子どもたち。夏の匂い、だれそうな雰囲気。

子どものときはやはり子どもだったけど、「子ども」とひと括りにして安心できるほど子どもじゃなかったし、今の「子ども」たちもそうだろうと思う。天野祐吉はたまにすごくいいことを言うのだが、昨日の『CM天気図』で宮沢りえの伊右衛門茶のCMを引き合いに、「女優は鮮度から深度だ」みたいなことを書いていた。若さには可能性がある、なんて学校の先生はよく言うけれど、確かにそれはそう。ただし、何もしていないということは何でもできうるという選択肢を残しているという意味で。何もしていないことが可能性になるのはせいぜい高校生くらいまでだろうか。それでも今のお受験競争だと小学校から始まっているのかもしれないけど。何にせよ、歳を重ねながら方向性を狭めていく。隘路に飲まれていく。しかし飲まれなければ可能性とも呼ばれない。昨日久しぶりにビューティーコロシアムがやっていて偶然見たけれど、あの是非は置いておいて、中身が空っぽじゃやっていけない。どんなに顔が歪んでいても、プロに任せれば誰だって「それなり」にはなるだろうよ。問題は中身だ。深度だ。おまえはどれくらい深いんだ?・・・と問うてみる。

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