Monday, August 11, 2008

あの頃分かっていたこと

スポーツとしてのオリンピックには全く興味はないけれど、偶然リアルタイムで見た谷亮子の負け試合。300年ぶりくらいに「悔しい」という感情を思い出した。純粋にもう恋なんてできない。無邪気に夢も描けないし、もう逆上がりもきっとできないし、100mを全速力で走ることもない。歳を取るとできなくなることが増える。この前の成人式。小学校卒業のときの「未来への私」の手紙を開けた。小6の私は、目を輝かせて、色々な感情を知っていた。必要最低限の生きるのに大切なことを知っていた。こんな大人になってしまってあのときの自分に申し訳ない、という話をしながら、昨冬のゼミの飲み会で素面なのに泣いた赤っ恥も、ついでに思い出す。学べば学ぶほど、離れていく。書けば書くほど忘れていく。考えれば考えるほど分からなくなっていく。子供だってピュアじゃないしイノセントでもない。だけど、あの頃分かっていたことが、私はもう分からなくなってしまっている。

・・・柔道と関係なくてごめんなさい。でも、夫の谷選手がすごくいいことを言っていた。「僕には金に見える」。この夫婦は上手くやっていきそうだな。金メダルより、生涯のパートナーと愛する子供のほうが、よっぽど手に入れる(という言い方は嫌だけど)のは難しい。田村亮子は偉大だ。

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